
矯正17日目 噛み合わせと認知症の関係性
■ 噛み合わせの悪さと認知症リスクの関連
1. 咀嚼能力の低下 → 脳への刺激が減少
- 咀嚼(ものを噛むこと)は、脳の海馬(記憶を司る部位)を刺激します。
- 噛む回数が少ないと、脳の血流や神経活動が低下し、認知機能の低下につながる可能性があります。
- 特に高齢者では「噛めない」「硬いものを避ける」ことが脳への刺激減少と関係。
2. 噛み合わせの悪さ → 食生活の偏り
- 噛みにくさから、柔らかい炭水化物中心の食事になりやすく、栄養バランスが崩れやすい。
- ビタミンやミネラル不足は、認知症リスク因子。
3. 慢性的なストレスや顎関節症 → 認知症との関連
- 噛み合わせのズレは顎関節の異常や、慢性的なストレス(不定愁訴)を引き起こすことがあり、うつや睡眠障害などの二次的要因が認知機能に影響。
■ 実際の研究例(要点)
- 東北大学の研究(2021年)では、歯の本数と咀嚼機能が低い高齢者は、認知症のリスクが有意に高いと報告。
- 厚生労働省の調査では、義歯や噛み合わせの調整により認知症リスクが低下した事例も報告されている。
■ 予防や対策
- 歯列矯正や咬合調整、義歯の装着などで適切な噛み合わせを維持することが重要。
- よく噛んで食べる、噛み応えのある食材を積極的に取り入れる。
- 歯科検診で咬合チェックを定期的に受けることも推奨。
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